2008.9.21.
このチラシにある「ハンセン病問題に関するシンポジウム」第7回が,岡山市の西大寺市民会館で行われました。
M3の見学実習でお世話になっている長島愛生園の庶務の田村さんからご案内もあって・・・。
大槻は,行って来ました。
厚労省などが主催しています。
で,沖縄の人たちの劇があり・・・特に健康障害のために・・・医学医療の枠から外れて,社会政治的に,あるいは,人と人との繋がりの中で,差別を被られた人たち,あるいはこれからもそのような事が生じる可能性のために,しかし,過去の痛い事実を知って,それを再び起こさないようにすることが必要! ということです。
オープニングアクトは,この劇団にも在籍されていたプロシンガーの「しおり」さんでした。
(このスナップはありませんが・・・)。
そして,来賓としては,主催者を代表して,桝添厚労大臣の代わりの方。
岡山県副知事さん,岡山市の福祉局の方々・・でした。
また,江田五月参議院議長もご挨拶されました。
ロビーには,ハンセン病・・・特に岡山県には,見学実習でも訪問させていただいている長島愛生園,そして,邑久光明園の2施設もあります・・・と,エイズ問題についてのパネル展示もありました。
シンポジウムでは,NGO沖縄アジアチャイルドサポートの池間氏や,沖縄愛楽園から社会復帰された金城幸子氏からのレポートもありました。
司会は山陽女子高校の放送部の生徒さんでした。
そして,休憩の後・・・演劇「光の扉を開けて」です。
沖縄の中・高校生・専門学校生・大学生たちが演じているドラマでした。
感動します。そして,考えさせられます。
長島愛生園で,自治会の方から見学実習の際に,聞くお話・・・そのままが沖縄愛楽園でもあったこと・・。
それが,いかに政治や世の中の流れの中で,単に健康障害を・・誰も自らそのような病気に罹ろうと思った訳でもないのに・・・抱えただけで,人生そのものの迫害に曝されてしまわれたこと・・・・。
胸につまるものがあります。
そして,最後は,山陽女子高校生徒に,長島愛生園の「青い鳥楽団」ハーモニカバンドで,解散後も一人の楽団として,活躍された「近藤宏一」氏とのジョイントコンサートでした。
近藤氏は,2007年に,ウェルズレー・ベイリー賞(ハンセン病問題に対する勇気と成果と類稀なる貢献をした人に与えられる賞)を受賞されていて・・・そういえば,授賞式に瑞西に行かれた時には,愛生園の庶務の方も行かれたので,見学実習の説明を僕が受け持ったことも思い出しました。
途中で,一人で演奏された「宵待草」は,本当に素晴らしいものがありました。
その後,会場の参加者も全員「起立」で,「ふるさと」を,近藤氏と一緒に!
そして,出場者も全員,ステージや客席に流れ込んで「世界に一つだけの花」の大合唱でした。
沖縄の方たちは,さすが,島唄の土柄・・出演者の皆さんも,明るい島唄の掛け声/合いの手で盛り上げられます。
金城さんも,ステージで,沖縄舞踊の手振りです。
人権とその迫害という問題に対して,重く厳しく受け止めることと,その中でも,明るさ,つまり希望を忘れることなく前を向くこと・・。
そこにはその土壌と気候と風土から醸し出される前向きな姿勢が必要でもあること。
痛感させられるとともに,感動させてもらいました。
今日は,沖縄からの出演者の皆さんは,泊まられるの? それとも明日の学校などに備えて飛ばれるのかな?
お疲れ様でした。感動をありがとうでした。
西大寺市民会館は,会陽で知られる西大寺の直ぐ横です。
岡山市に合併される昭和30年代の前に出来ていた施設でしょうか・・・。
西大寺が犀戴寺だったこと,だから犀の像があること・・
初めて知りました。
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